3月8日、ハイヤー・タクシー業界で働く人達によって構成されるハイタクフォーラム(全自交労連・交通労連ハイタク部会・私鉄総連ハイタク協議会)が主催する「危険な白タクを合法化するライドシェア新法絶対阻止3.8総決起集会」が都内にて開催され、立憲民主党から逢坂誠二代表代行、小宮山泰子企業・団体交流副委員長があいさつをしました。

 逢坂代表代行は、あいさつの中で「労働者の方々が安い賃金のまま抑え込まれ、不安定な雇用が続いている。これがこの30年の日本ではないでしょうか」と述べ、個人消費の低迷と縮小傾向にある日本経済の実情に危機感を示しました。また、そのような経済状況下におけるライドシェアの担い手は、単発の仕事を請け負うギグワーカーであり、政府の検討するライドシェア新法は昨今の賃上げの流れに逆行していると指摘しました。また、地元選挙区でのタクシー不足の問題も交えながら、質の良いドライバーの育成や、トラブル対応等、乗客が安心安全に利用できる条件を整えた上で、地域の様々な交通の問題に対応していかなければならないと述べました。

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 小宮山企業・団体交流副委員長は、衆議院で始まった国土交通委員会の内容に触れ、ライドシェアに繋がる地域の自家用車や一般ドライバーの活用に対して懸念を示しました。さらに、昭和30年代の神風タクシーによる事故等の事例も挙げながら、「不当な運賃の請求や事故等、今懸念していることが過去にあったからこそ今のルールになっている」と述べ、タクシー等公共交通のドライバーの技能や責任感、働く環境等が担保されることが、地域の支えとなり、その支援をするのが政治の役割であると述べました。

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 決起集会には、各構成組織から多数の組合員が参加しました。