安住淳国会対策委員長は10月12日、参院徳島・高知補欠選挙で広田一(ひろた・はじめ)候補の応援のため徳島県入り。三好市内での演説会で広田候補を当選させることで今の1強政治を変えていこうと訴えました。広田候補は、防衛大臣政務官や参院国土交通委員長を歴任、参院議員2期、衆院議員1期を務めた即戦力です。

 安住国対委員長は、2006年の合併以後も人口が減り続けている三好市を自身の故郷・宮城県牡鹿郡牡鹿町(2005年に石巻地域1市6町で石巻市に)と重ね、課題を先送りしてきた自民党政治が人口減少や地方の疲弊を加速させたとの認識を示し、「有権者の皆さんが政治家を鍛える。政党が嘘を言ったら自民党でも落とす時は落とすと言わなければ政治は良くならない。選挙のたびに政党や政権を選ぶ政治を実現したい」と表明。「減反されても自民党、田舎から若者がいなくなっても自民党、リクルート事件が起きても自民党、森友・加計問題があっても自民党ですか。だったら選挙をやらなくていいのではないか。それで皆さんは本当に幸せですか。私どもも情けないかもしれない。でも私は1つだけ確信を持っています。政治家や政党は国民が育てるもの。育てていただかなければ業界も団体もみんな予算にぶら下がって自民党を応援するのだから。でも、このまま自民党政治を続けたらどうですか。現実に進んでいる世の中は、例えば、介護施設に入った時に地元に皆さんをちゃんと背負ってお風呂に入れてくれたりする若者はいますか。今頑張っている若者たちは10年後地域にいますか。皆さんの地元の農業の従事者の平均年齢は70歳超えていませんか。みんな自民党の政治の結果ではないですか」と述べ、政治の転換の必要性を訴えました。

 また、「岸田総理、鈴木財務大臣をはじめい自民党の偉い人たちは多くが世襲で年金をもらわなくても生活できる人ばかり。なぜそうした人たちに年金の将来を託すのか」と提起。「江戸時代じゃないのだから、田舎でちゃんと苦労して頑張った人を選ぼう。野党としてそういう政治家をしっかり育てていきたいと思っていたが、広田さんはまさにその一人だ」と支援を求めました。

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 広田候補は、今回の補欠選挙は、元秘書への暴行が発覚し自民党を離れた前参院議員の辞職に伴うもので、10億円以上の血税が使われることになるとあらためて指摘。「10億円あったら他に一体何ができるのか。このことを考えただけでも大変重い。今回の選挙は、通常の選挙とは異なり、党派を超えて与党とか野党とか関係なく、いかにして政治に対する信頼を取り戻していくのかが問われる」「自民党に対してもう1つの選択肢を作っていくこのことによって、一人でも多くの徳島県民の皆さんにこの選挙に行っていただくことが政治に対する信頼を取り戻すはじめの一歩だと」と意義を強調しました。

 地域を回るなかで、止まらない物価上昇やガソリン代、社会保険料の値上げ、一方で実質賃金は下がり続け、年金は厳しいとの声を聞いていると話し、「生活が厳しいなかで皆さんやりくりしてこのふるさとに住み、中山間地域で暮らしている。そうした思いが今の岸田政権には届いていない。やりたい放題の政治、1強政治に風穴を開けることによって政治に緊張感を作っていく。これによって今の牙城を崩してこの徳島から高知から私たちの声は自民党の声だけではない、もっと多様な声、皆さんの思いが国に伝わる政治を実現していきたい。この徳島から一緒に日本の政治を変えていきましょう」と呼びかけました。