福山哲郎幹事長は17日、常任幹事会後に国会内で記者会見を開きました。

 冒頭、福山幹事長は「衆参150名の野党第1党の幹事長を仰せつかったということで、非常に身の引き締まる思いで、今は緊張感でいっぱい。コロナ禍で選挙が間近という中での幹事長ということで、大変責任が重い。枝野代表を支え選挙の準備にまい進し、何とか成果を出し、国民の期待に応えられるようにして行きたい。何よりも暮らしを守る、多様性を大切にする政党として、新たな社会のあり方をお示ししていきたい」と抱負を述べました。

 新党で初めてとなる常任幹事会について、執行役員会・常任幹事会の構成や開催日、役員人事、党支部や都道府県連の立ち上げ、党のシンボルマークの作成に着手することなどについて確認したと報告しました。

 また、菅内閣の発足に際し「(菅総理は)7年8カ月官房長官として安倍内閣を支えてこられ、体力的にも精神的にも厳しい状況でやりきった」と敬意を表しました。その上で、「総理は官房長官とはまた違った役割がある。コロナ禍、経済が非常に厳しい中で、真正面から向き合う総理として頑張っていただきたい。安倍政権のように、文書を隠したり、改ざんしたり、情報公開をしなかったり、答弁で正面から答えていただだかないようなことではなく、真正面から国民の不安や負担、現実の厳しさに応えていただける総理であってほしい」と注文をつけました。また「行政を監視し、次に政権が代わるとしたら、こういう社会をつくるという政策の選択肢を示すのが野党の役割だと思う。そのことを菅内閣にもぶつけていきたい。それを受け止めていただけるような内閣であってほしい」と決意を述べました。

 菅内閣が「縦割り110番」など行政改革・革規制改革を打出していることについて問われると「具体的に何をしようとしているのか分からない」とし、安倍政権が進めた行政改革で災害やコロナ禍に対し行政がぜい弱になっていることが浮き彫りになったことを取り上げ、3日で国会を閉じずに率直に議論すべきだと述べました。

 また、菅総理がデジタル庁を設置しようとしていることについて「これも中身が判然としない」とし、コロナ感染者の集計にファックスを使ったり、接触通知アプリの実効性が疑わしいことなどを例にあげ、「日本はデジタル化に遅れをとっている。7年8カ月の安倍政権で何をしてきたのか」と批判し、危機管理庁や日本版CDC等こそ設置すべきだと述べました。